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2024.06.14 【写真&コメント】初日開幕!ライブ配信決定!



前列左から:板垣恭一、横田龍儀、北村諒、小西遼生、神澤直也、京極夏彦
後列左から:宮田佳奈、小波津亜廉、上田堪大、高本学、大川永
撮影:岩田えり

6月14日(金)、紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて、ミュージカル『鉄鼠の檻』が開幕いたしました。
初日公演直前に行われたマスコミ向け公開ゲネプロで、京極夏彦(原作)、板垣恭一(演出)、小西遼生、北村諒、横田龍儀、神澤直也が意気込みを語りました。
公演は6月24日(月)まで同劇場にて、6月28日(金)、29日(土)には、サンケイホールブリーゼにて上演いたします。
▼公演のチケット購入はこちら>>
また、6月22日(土)、23日(日)公演のライブ配信が決定いたしました。

▼ライブ配信概要

【対象公演】
6月22日(土)13:00公演(全景映像)/18:00公演(スイッチング映像)
6月23日(日)13:00公演(全景映像)/18:00公演(スイッチング映像)

【料金】4,400円

【販売期間】
6月14日(金)18:00~7月15日(月)20:00

【アーカイブ】
各公演終了後~7月15日(月)23:59

【チケット購入】
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/tesso-no-ori/


▼コメント

■京極夏彦(原作)
ゲネプロを大変楽しく拝見させていただきました。上演時間が長くてごめんなさい・・・台詞が多くてごめんなさい・・・漢字が多くてごめんなさい。わかりにくい言葉ばかりで謝る事ばかりですが、ちゃんと伝わりました。基本的にお経というものは全て意味がありますが、聞いている私たちには全く分かりません。漢字を見てもわかりません。でも、ありがたいという事はわかりますよね?ですから、伝わらない言葉を伝えようとするのではなく、これは伝わるんだ!と思って演じていただくのが一番かと思います。自信をもって、間違えたって誰もわかりません(笑)。禅は言葉では伝わらないのです。言葉を捨てたところに真理があるという事を、言葉をたくさん言う事で表していただいてありがとうございました。前回も歌はありましたが、今回の方が歌多くないですか?わけのわからない言葉は、しゃべるより歌う方がわかりやすいかもと思いました。
みどころはたっぷりあるので、初めて観る人はびっくりするでしょうが、喜んでいただけると思いますし、二度目の方にもしっかり楽しんでもらえると思います。自信を持って気楽にやっていただければと思います。

■板垣恭一(演出)
前代未聞のお坊さんミュージカル!というところが見どころで、自分で脚本も組ませていただいたのに、あまりの情報量の多さに稽古をしていてクラクラしてくるという…。でも、僕が思う“原作の大切な部分”は落としたくなかったんです。悟りとは何か?禅とはなんなのか?を舞台上にのせてみたい、伝わってもわからないという「禅」の世界を舞台上に出現させたかったので、なんとか圧縮しながら時間を拡大して内容を伝えられないかと、映像を入れたり、関口(神澤直也演じる関口巽)を語り部に起用することで話が進む速度を早くさせるなど、演劇の使える技を使った次第です。
京極先生にもお話しいただきましたが、難しい言葉は歌ったほうが意外といける。(舞台上に)字も出させていただいておりますので、決して難しい話ではありません。禅の話だと考えると難しく感じますが、素敵なエンタメですので犯人探しなど楽しんでいただければと思います。

■中禅寺秋彦 役 小西遼生
“禅には言葉が通じない“そういった作品をミュージカル化するというのは本当に覚悟がいることでした。お客様にどう楽しんでいただこうかと稽古を通じて試行錯誤してきましたし、新しい作品が出来上がったと思います。今回の『鉄鼠の檻』を舞台化すると聞いたときにはゾッとしました(笑)。前作の『魍魎の匣』はレンガ、『鉄鼠の檻』は隕石と呼ばれるくらい原作が分厚くて重量感があるんです。その隕石(原作)を読みまくり、言葉を吐いたときに説得力が出るようにするために原作と台本を照らし合わせながら、そこには書かれていない情報を勉強するなど準備をたくさんしてきました。京極先生の言葉はすごくかっこいいな、と思うことがたくさんありますが、言葉そのものの意味というだけではなく、言葉の響きなどがメロディに乗ったときに二乗でかっこよく、作品が大きくなるという手ごたえがあります。きっとこの作品は、ミュージカルや役者が好きな人、京極先生の作品のファンの方など色々なお客様が来てくださると思いますが、それぞれが違う一面で楽しんでいただけるような“多重の結界”が張られている作品です。難しいものを簡単にするのではなく、難しいままお届けしますが、その難しいものが面白くなるような工夫をしていますので、身体と感覚で受け止めて楽しんでいただければと思います。そして、お坊さんがたくさん並んで舞台上にひしめき合っているミュージカルは初だと思います。ツルツルしています(笑)。ぜひご期待いただきたいです。

■榎木津礼二郎 役 北村諒(Wキャスト)
前作『魍魎の匣』でも榎木津を演じさせていただいたのですが、今回の稽古に臨むにあたって、特に理由はないんですけど、前回の稽古の動画を見返してどんな感じで稽古をしていたか、歌の雰囲気など、なんとなく前回の記憶を呼び覚ましていました。(小西)遼生さんのこの歌声に惹かれたな、と思い出すこともあって楽しかったです。
情報量の多い作品ですが、榎木津という軽快な男が一人、紛れておりますので皆さんがパンクする前の癒しになればいいなと思って挑んでおります。
ぜひ楽しんでください。

■榎木津礼二郎 役 横田龍儀(Wキャスト)
この作品を初めて読ませてもらったときに人間の欲について描かれていて、すごく面白いなと思いましたし、禅にも興味が湧きました。今回初参加となり、稽古に入る前は“怖い人がいたらどうしよう・・・”と思っていたのですが、優しい方ばかりでしたし、大先輩の北村諒くんとWキャストで演じさせてもらうということで緊張感もあります。
前作をご覧になられたお客様からしたら諒くんの榎木津礼二郎のイメージがついていると思うのですが、諒くんと同じように演じていても面白くないなと思い、僕が率直に読んでイメージした榎木津礼二郎を演じようと思って稽古に臨んでいました。
僕は明日が初日なので、舞台の上に立った時のお客様の反応が楽しみですし、榎木津礼二郎は一般の方からしたら変人に見られがちなので、変人だと思われれたら正解なのかな、とも思ってます。
ご覧いただくお客様には言葉の難しさはあるかもしれませんがその奥深くにある部分を楽しんでもらえたらなと思います。

■関口巽 役 神澤直也
僕は今回ありがたいことに出ている場面が多くて…演出の板垣さんと同じくクラクラしています(笑)。
(小西さんの「彼は今回劇団の委員長なんです。皆の世話をしています。」の言葉を受けて)そうなんです、今回の公演委員長を務めています。3年経って少し上の立場になりました(笑)。僕はあえて前回の『魍魎の匣』を振り返らず、もう一度新しく関口巽というキャラクターを作り直そうと思いました。今回はストーリーテラーとして物語を語る部分が多いですし、やはり新シリーズという期待もあったので前回を超えていかなければいけないということで、今回は新しい関口巽として、それを愛していただけるような作り方をしてきました。情報量も伝えなければいけないので、お客さんもですが、まずは僕自身がパンクしないように頑張りたいと思います。

▼舞台写真